AIイラストのためにRTX3060からRTX4070へアップグレードしてみた
ぼくがはじめてStable Diffusionに触れた2023年3月頃の時点では、もっともコスパに優れるGPUはRTX3060 12GBモデルだと言われていました。
AIプログラムはnVidia製のGPUが搭載するCUDAというツールキットに最適化されてもっともパフォーマンスを出すように作られているからnVidiaであることは必須なのだとか。ついでにVRAMも多くないと大きい画像を生成したいときに困るということで12GB。
当時、Radeon RX6600というGPUを使っていたぼくはそれでもモノは試しとAIイラストを出力してみたのですが、512x512pxのイラストを生成するのに、なんと4分もかかりました。いま考えると設定を間違っていたのではないかと思いますが、アレコレ工夫してもRadeonでは30秒以上かかるとも聞きます。
丸一日放置して、数百枚のイラストを見たぼくはその歩留まりの悪さに辟易すると共に、もっと高速に出力できさえすれば、かなり楽しい趣味になると感じ、その翌日にはRTX3060 12GBモデルをポチっていたのでした。当時のおねだん47,900円也。
Radeon RX6600が30,000円くらいで売れたし、RTX3060にしてからは1イラストあたりなんと8秒で生成できるようになったので全く高い買い物とは思いませんでした。
2倍の値段で2倍のパフォーマンスなら絶対お得だよね?
RTX3060は、素の状態で512x512pxのイラストが8秒で生成できるし、xformersやtomeという拡張機能を入れることで、5秒くらいまで短縮することが出来ました。
5秒で1枚生成できるならちょっぱやじゃないか、これ以上いらないだろ、くらいに最初は思っていたのですが、人間って慣れるものだし、1024x1024px以上のimg2imgで綺麗にアップスケールされた画像じゃないと満足できない体になっていきました。
つまり、512pxで100枚くらい出力し、そこから好みの画像をピックアップして、1024pxにアップスケールするのですが、このアップスケール処理にだいたい12秒かかります。合わせると1枚あたり20秒くらい。
3月にAIイラストにハマってから、そろそろ半年も経つというのに飽きもせずに毎日毎日この作業で好みの絵を出力しまくっているのですが、少し前に発売されたRTX4070は3060の2倍以上の性能と言うではありませんか。
RTX4070の発売当時は各方面でワリとひどい評価だったんです。海外では600ドルなのに日本では10万円くらいで売られているし、先に発売されていたRTX4070tiよりもだいぶ見劣りする性能だとか。
具体的なベンチマークの数値はググればすぐ出てくるのでここでは省略しますが、AIイラストで言うと、
- RTX4070ti(tdp 285W)はRTX3060の2.5倍の速度で生成できて12万円
- RTX4070(tdp 200W)はRTX3060の2倍の速度で生成できて10万円
これならRTX4070を買う意味がねえ!という感想が散見されました。
…………え?そうですか?
Amazonレビューでも「価格2倍以上で性能2倍程度なので大した感動はありません」みたいなことが書かれていてひっくりかえりそうになりました。
価格2倍で性能2倍ならものすごいことですよね? 世の中には価格2倍払って性能10%UP程度のモノなんてわんさかあると思うのだけども。この方は10万円以上で買ったのかも知れませんね。
GPU自体、SLIやCrossFireという2枚挿しをする仕組みがあります。ですから、RTX3060を2枚挿して運用することもできるんですけど、実際には同期処理が必要なので、2倍には及ばず、1.8倍とか1.9倍が良いところ。その上、電力はきっちり2倍食います。1枚あたり170Wほど食うので、340Wです。
一方でRTX4070なら最大でも200W。実際、ワットチェッカーで実測しましたが、RTX3060との消費電力の差は30~40W程度でした。
47,900円の2倍、95,800円以下なら買うしかないでしょ、と思ってタイミングを待っていたのですが、狙っていた3連ファンのモデルが85,000円を切っていたので即ポチしてしまいました。
RTX4070が届いたぞっと
GIGABYTEのGeForce RTX 4070 WINDFORCE OC 12Gです。
これを選んだ理由はズバリ3連ファンであること。PCに詳しくない方からするとファンが多いとうるさいのではないか、と思われるかもですが、実際は逆。ファンが多いほうが1つあたりのファンの回転速度を緩やかに出来るので、高負荷時のファン音がかなり抑えられます。
AI生成時、2連ファンのRTX3060は遠くで扇風機まわしてるかな?くらいの低めのふぉおおおというファン音が耳につきましたが、こちらの3連ファンに換装したところ、PC本体に耳を近づけなければ動いているのかどうかわからないレベルでした。
高負荷の3Dゲームを最高設定でプレイすると、当然うるさくはなるのでしょうけど、そんな負荷高いゲームをやってないのでそこはよくわかりません。来月、Starfieldが発売されたら試してみたいと思っています。
RTX4070は2スロットよりやや分厚いので注意
RTX3060(上)とRTX4070(下)を重ねたところ
RTX3060(上)とRTX4070(下)を並べたところ
| RTX3060の寸法 | 245x112x41.5 mm |
| RTX4070の寸法 | 261x126x50 mm |
PC内部(RTX3060搭載時)
PC内部(RTX4070搭載時)
見ての通り、3スロット分使えなくなるので注意が必要です。
尚、写真のPCケースはSilencio S400というミニタワーケース。
403.5 x 210 x 400mm (33.9L)とまぁまぁ小ぶりなケースだけれど、近々CPUやマザーもアップグレードする予定なので、ついでにもうひとまわり小さいケースに買い替えようかと思っています。
消費電力の計測
PCのCPUはIntel第10世代のCore i5 10400、電力計測にはSwitchBotを使用。
こんな感じでスマホで消費電力が見られるので便利。
これは電源オフにした状態なのだけれど、それでも6Wも食っています。完全に周辺機器を外すと2Wまで落ちるので、CPUやマザーボードの待機電力が2Wで、USBで繋げてるSSDやマウス、キーボード類で4Wほど待機電力を使ってるみたい。
まったくPC使わないのにコンセントに挿してるだけで消費されるから、24時間×30日=720時間×6W=4320W。電気料金値上げで東京だと35.96円/kwだから、155.3円/月くらいか。そもそも最近のLED電球の消費電力が6~8Wくらいだから、電球を1つずっとつけっぱなしにしておくような感じと考えると…コンセント抜いておきたくなりますね。一応スイッチ付きの電源タップ使ってるのだけれど、ついつい切るの忘れちゃう。
脱線しました。
Core i5 10400+RTX3060、Core i5 10400+RTX4070の環境でそれぞれ消費電力を計測してみました。
| RTX3060 | RTX4070 | |
|---|---|---|
| PC起動後、アイドル状態 | 36W | 39W |
| webui起動後、アイドル状態 | 37W | 40W |
| AIイラスト生成中 | 233W | 269W |
AIイラスト生成中の消費電力はわりと振れ幅が大きかったので、一番大きい数字を記録しました。
それでも差は36W程度。
うちのPCの電源はCorsairのRM550という550W電源なのでAI生成で400W超えるようなら電源も買い替えようと思っていましたが、ひとまずその心配はない模様。
RTX40シリーズのワットパフォーマンスはかなり良いという噂は聞いていましたが、そのとおりの結果でしたね。
RTX3060とRTX4070のAIイラスト生成速度
生成テストで使った絵
Prompt
(loli:1.4),flat chest,beautiful detailed eyes
,white camisole dress
,bend over,looking back,:D
,polka-dot-panty
,<lora:jyojipan_ver2_NP:1>
,from behind
Negative prompt: (worst quality, low quality:1.2),monochrome,bad anatomy,blur,blurry,watermark,sad,cry,nail,bad hands,bad fingers,extra fingers,missing fingers,liquid fingers
Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Seed: 1569510471, Size: 1024x1024, Model hash: 7eb674963a, Model: hassakuHentaiModel_v13, Denoising strength: 0.6, Clip skip: 2, SD upscale overlap: 64, SD upscale upscaler: R-ESRGAN 4x+ Anime6B, Lora hashes: "jyojipan_ver2_NP: 38ff41360337", Version: v1.5.2
| RTX3060 | RTX4070 | |
|---|---|---|
| 512x512px | 約5秒 | 約3秒 |
| 512pxバッチ処理(8枚) | 約21秒 | 約11秒 |
| img2img | 約12秒 | 約6秒 |
こちらも噂どおり、ちょうど半分くらいの速度になりました。
1枚ずつの計測だと、初期処理がボトルネックになるのか、5秒と3秒のように2倍の速度とまではいかないケースもありますが、バッチ処理で連続生成しはじめるとちょうど2倍くらいの値に収束していく感じ。
それでいて消費電力は40Wも増えていないのだから、かなり満足度が高いです。
あと、発熱についても下手したらRTX3060より低いんじゃなかろうか?
RTX4070の温度ですが、hwmonitorで計測したところ、アイドル時47度、AI生成中67度でした(室温30度)。思ったよりだいぶ低い。
RTX3060搭載中に計測するのを忘れてしまったので、正確な比較は出来ないのだけれど、たしか74度は超えてたと思うんだよなぁ。
まとめ
RTX4070が85,000円を切っていたので、イヤッホォォウ!と飛びついたわけですが、冷静に調べてみるとぼくが買った頃より、RTX3060もだいぶ値下がりしていて、12GBモデルでも4万円くらいで買えるようなので、コスパ重視の方には相変わらずRTX3060 12GBがおすすめかも知れません。
だが、今回ぼくはRTX4070にしてまったく後悔はありません…っ!
えっちな絵を2倍で生成できるということは2倍速くシコれるということ…っ!(違
これからもばんばんえっちな絵を生成するぞ~~~!














